PODCASTサマリー4月10日〜4月14日分
PODCASTグローバル人材のための英単語 #6〜10(2023年4月10日〜4月14日分)のサマリーです。
PODCASTのサマリーはメルマガご登録者に限定公開しています。
1週間で20以上の英語表現をご紹介しました。ぜひ復習して身につけてくださいね。
1度聞いても翌日には7割忘れるのが人間の記憶力です。
第6回 幸せになりたければ、幸せを追い求めてはいけないわけ
幸せを追い求めてはいけないわけ
I am going to talk about Happiness!
幸せは最終目的地ではないというはなし。
わたしたちは、なりたい自分になる、とか好きなことを仕事にする、とか、成功してお金持ちになることが、幸せをもたらすと思い込まされてきました。だから、幸せになるためには、正しい選択をして、間違いから学び、努力し続けなくてはならないと。そして、目標を達成すれば、あとはLive happily ever afterが待っている。上がりだと。億り人になったり、ファイアーすれば幸せになれるとか、ベンチャーをIPOまで持っていけば成功という人もいます。
でも、最近の研究では、じつはそうでなくて、
Happiness is not a destination.It’s a state of mind.
だということがわかってきました。
どんなに恵まれた環境にあっても、心が満たされない人は幸せではありませんし、目標達成によって一時的には幸せを感じても、すぐにその状態に慣れてしまうHedonic Adaptation(快楽順応)という性質を人間は持っています。
だから、結果にこだわらず自分の好きなことに没頭する時間を意識的にもつことや、それ、おもしろそう!という好奇心を忘れないこと、そして変わる勇気を持つことが大切です。
Slow EnglishのWebサイトでは、アメリカイェール大学の人気講座「幸せの科学」の紹介をしています。興味のある人は読んでみてね!
第7回 ウェルビーイング経営に必要とされる企業幹部のユニークな役職、最高幸福責任者って何するひと?
今日は、企業のトップのCから始まる上級管理職についてお話しします。
英語では 「C-suite(シースイートと読みます)」、「C-level management」 といいます。
CEO(最高経営責任者)Chief Executive Officerを始め、COO Chief Operating Officer執行責任者、 CFO Chief Finanical officer最高財務責任者、企業の運営、意思決定を行う人たちです。最近では、法令遵守を担当するCCO(最高コンプライアンス責任者)や、SDGsや環境問題への取り組みを行うCSO(最高サステナビリティ責任者)、
そして従業員の幸福度を維持させるためのCHO(最高幸福責任者)などが話題を集めています。
CHOは従業員の幸福度を維持することで業績アップを狙ったものです。これは「ウェルビーイング経営」とも呼ばれ、従業員がやりがいをもって熱意を持って働くことができるような環境を整えることで、離職率が低下して効率が上がり、最終的には企業の業績向上につながるという考え方です。
実際に有名なところでは、コカコーラ社やGoogleなど多数の大手企業、そして日本企業では楽天グループ、ユニリーバ・ジャパンに採用されています。
コロナ禍を経てますますWell-being(心身ともに健康で満たされた状態)が重要視されています。
このWell-beingという言葉は、Happinessと同義の部分もあるのですが、どちらかというと、Happinessは刹那的な幸せという意味を含むのに対し、well-beingは持続的な幸せというニュアンスがあります。
企業にとって、従業員の幸せを考えることと、業績をアップさせることを両立させるのはなかなか難しいように感じますが、皆さんはどう思いますか?
第8回 仕事をしていないときの自己紹介:専業主婦は仕事なのか?
仕事をしていないときの自己紹介
専業主婦は仕事なのか?
企業の話ばかりしていますが、自己紹介のときに困るのが、働いていない場合。
もしも、仕事を探している状態ならば、仕事をしていない
I’m in between jobs
I’m looking for a job.
そして、Stay-at-home mom
子育て中の専業主婦
I am a stay-at-home mom.
この専業主婦が仕事かどうかについては英語圏でもいろんな議論があって、アメリカのある調査では、フルタイムワークを2つ以上持っているのと同じくらいの仕事量なのだという結果が出ていました。
大変なわりに社会的評価を受けにくいのは世界共通のようです。
私の知人で、プロフェッショナルな仕事をやめて夫の転勤に伴ってNYに越して専業主婦になった人がいますが、夫から主婦業の代金として月に20万円をもらっていました。本人曰く、だって外注したらそのぐらいはかかるでしょう。とのことでした。ズバリそんなことを言える人はあまり多くないと思いますが、きっとみんなそう思っていますよね。
そんな彼女は I am a stay-at home wife.
と堂々と言っていましたよ。
とはいえ、アメリカでは特に、結婚や出産を機にキャリアを中断しても、JOB型雇用の中でそれぞれのプロフェッションを持ち続けることが多いので、その説明をしたり、仕事=社会貢献のような感覚で、ボランティア活動やチャリティの役員などを勤めていることを「仕事」という形で説明することも多いです。日本のように会社員です。とか会社の名前を最初に出すことはあまりありません。それよりもエンジニアですとか、JOBの名前を伝えます。
第9回 英語を話せるようになった人が絶対にしないこと
わたし自身も含めて英語が話せるようになったひとは、みんな「このこと」をしませんでした。いったい何を「しない」のでしょうか?
それは、「完璧を目指さない」ということ。
Don’t try to be perfect
英会話のレッスンをすると、「正しい言い方」にこだわる人がとても多いです。
(1)正解はひとつではない
私たちは子供の頃から、「たったひとつの正解」を求めるよう教育されてきました。テストで求められるのは、テストの作成者が「正解」であると決めたこたえだけ。正解はたくさんあるのに、いつも「誰かが決めた、たったひとつの正解」を探すくせがついてしまいました。そのうえ、この言い方はだめ、これは不自然、日本人はこれができない、と英語が苦手なひとの不安を煽るような書籍や広告がたくさん。
ぶっちゃけちゃいますよ、最終的には通じりゃいいんです
(2)ネイティブだってまちがう
わたしはニューヨークでも、東京でもいろんな国の人達と仕事をしてきました。特にインドと中国の人たちとは社会人になってから二十数年、ずーーーーっと関わってきています。(IT業界が多くてね)それ以外にも、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、ロシア、スペイン、ドイツ、イスラエル、セルビア、タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、スリランカ、オーストラリア、韓国、コロンビア、ブラジル、アルゼンチンなどさまざまな国のたちと仕事をしてきました。
みんなグローバル企業で働く人たちですが英語が完璧なひとたちばかりではありません。会議で飛び交う英語も完璧ではありません。ブロークンなひともかなり多いです。
生まれも育ちもブルックリンなのに間違った英語を話したり、書くひともいます。
私たちだって、日本語ネイティブだけれど、敬語なんてしょっちゅう間違いますよね?(わたしは間違います。)
この間は、久しぶりに夏目漱石の小説を音読しようとして漢字が読めずにしばし沈黙してしまいました…。
だから、「完璧を目指す」必要はないんです。そもそも、正しい表現じゃないとダメな場面なんて政府の高官や企業のトップでもない限り、ほとんどありません。
仮にあなたが、いますぐ、完璧な英語を話さなくてはならない立場にあるなら、完璧な英語を話す通訳を雇ってください。英語を話すときは、細かい文法は気にしないで、今できるベストを目指しましょう。
(4)通じなければ、何度もトライする
Try as many as need
完璧を目指そう、正しくあろうとするから間違うのが怖くなって言葉が出なくなる。たくさん間違って、少しずつ上達していきます。ピアノだって、スポーツだって、練習して、間違って、練習して、間違ってまた練習しての繰り返し。語学も同じですよ~眉間にしわ寄せてがんばるよりも気楽に、楽しく続ける方が上達します。
第10回 英語を使用した国民に罰金1000万円?
Italy’s right-wing government wants to ban English words with €100,000 fines
ローマ(CNN) イタリアで公式文書に英語などの外国語を使用した国民に10万ユーロ(約1400万円)以下の罰金を科すという法案を、ジョルジャ・メローニ首相率いる与党「イタリアの同胞(FDI)」が提出した。 というおはなしです。
イタリアの与党、保守派のメローニ首相は、なかなか斬新な法案を出しましたね。まだ、国会での審議は始まっていないのでどうなるかわかりませんが。イタリアはなんと言っても西ヨーロッパのなかでは最も東側に位置しているので、東ヨーロッパからの移民や中東やアフリカからの難民が最初に押し寄せる場所でもあります。また俺たちが面倒見なくちゃいけないの?と思っている国民も多いのだと推測します。だからこそ保守派、右派の首相が誕生したんですね。
言語は文化です。だから、個人的にはこの法案は悪いものではないと思います。
英語を教えておきながら何をいうのかと思われるかもしれませんが、日本人はまずちゃんとした日本語を覚え、日本語の読み書きを完璧にできるようになるのが先決だと思っています。
外国語はその後で良い。
また、意味のわからないカタカナ語を多用するのはやめてほしいです。そうしないとアイデンティティの不明な土台のしっかりしない人間になります。
国をあげて英語の早期教育に入れ込むのは個人的には反対です。それよりもやることがたくさんあると思います。
イタリアでブルスケッタのことをアメリカ人みたいにブルシェったとか言ったら罰金取られたりして。
みなさんは言葉とアイデンティティについてどうおもいますか?
この記事へのコメントはありません。