PODCASTサマリー12月5日〜12月9日分
PODCAST ロストラ#192〜196(2022年12月5日〜12月9日分)のサマリーです。
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1週間で20以上の英語表現をご紹介しました。ぜひ復習して身につけてくださいね。
1度聞いても翌日には7割忘れるのが人間の記憶力です。
Dec 5, 2022 第187回 ムーミンマンデー 「ムーミン谷の彗星」究極のミニマリスト スナフキン
今日も「ムーミン谷の彗星」を使って英語のレッスンをお届けします。
究極のミニマリスト、スナフキン
ムーミン谷へ帰る途中、一行はちいさな売店を見つけて入ります。新しいズボンを買おうか迷うスナフキン、でも新しすぎるのはいやだと古くなったものを見せてもらうのですが、それでも新しすぎるのでやめました。帽子はどうかと店主に聞かれて、断るときのセリフです。
Thank you, but I was just thinking how dangerous it is to load yourself up with belongings.
ありがとう、でも考えたんだけれど、持ち物を増やすというのは本当に恐ろしいことですね。
load upは大量に積み込む、大量に買い込むという意味です。
彼は何か物を買うこと、増やすことへの強い恐怖感を持っているようです。ガクブルです。きっとモノを手に入れて所有することで、自由が奪われると考えているんでしょう。面白いですよね。スナフキンって。
『ムーミン谷の彗星』の英語版は講談社の英語文庫から出ています。普通の文庫サイズで、巻末には英語表現の簡単な解説も乗っています。対象レベルもToeic400点からなので、洋書に初チャレンジしたいというかたにもオススメです。
こちらから購入できます。
Dec. 6, 2022 第193回 年末年始どうする? 休暇に関する英語表現
April 29, 2022 ロストラ#44で 休暇=Leaveのお話をしましたが、年休、有給休暇はAnnual Leaveといいます。
今年の年始は鬼のようなカレンダーなので、使う人も多いのでは?
leaveを使う時のお供になる前置詞は「on」です
She is on leave 彼女は休暇中だ
I’m on leave today 今日はお休み取っちゃった
仕事から離れるのに、くっつくニュアンスのonが使われるんですよね。
混乱する方もいるかもしれませんが、onは〜の状態にあるという意味
I was on duty. 仕事中だった(これは、刑事物ドラマでよく出てくるやつ)
duty 職務という状態だったという意味 onはセットで覚えてくださいね。
他にもleaveには sick leave 病欠
駐在員が一時帰国するための休暇をhome leave
そして最近、私が新しく知った表現としてはgardening(garden) leaveというのがあります。これは、直訳すると、ガーデニングをする休暇という意味ですが、これは、仕事を辞めた人が、次の仕事を始めるまでに、一定の期間をおくようにするための休暇。たとえば、企業秘密をいっぱい知っている上層部の場合、辞めてすぐに競合に行かれると困るので、半年は何にもしないで、庭いじりでもしててね、という英国特有の表現です。この休暇中は前の会社から一定のお給料が出ますが、仕事をすることはできません。人生を考え直すのに良い期間になるかもしれませんね。あ、でもこの休暇ができる人は、仕事中毒だろうなあ
Dec. 7, 2022 第194回 ケチケチしないで
今日は彼ってケチ! って言ってみてください。
He is cheap! そう、安いという意味のCheapでケチという意味になります。どちらかというと、何でも安けりゃいい、という精神のケチ
そして、miser=守銭奴のこと、とにかくお金を使いたがらないケチンボのことをmiserといいます。
I am addicted to saving. Am I a miser? 貯金に夢中。わたしは守銭奴なの?
これはみじめな、悲惨、という意味のmiseryの仲間です。
もうひとつStingy(スティンジー)という言葉があります。分かち合うのを嫌がるタイプのケチ。誰かのお祝いにみんなでお金を集めているときに、出すのを嫌がったり、部下をご飯に連れ出しておいて、割り勘にするようなケチ。
He’s stingy
もうすぐクリスマスですが、ディケンズの作品クリスマス・キャロルに出てくるScrooge スクルージはstingyの代名詞にもなっています。
Don’t be a Scrooge!
スクルージみたいにケチケチしないでと言ったりします。
クリスマスは赦しと感謝と分かち合いを大切にするお祝いなので、ケチケチすると嫌われます。
Dec. 8, 2022 第195回 みんなで着ても恥ずかしいアグリーセーター
Ugly Christmas sweater って聞いたことありますか?
クリスマスの時期に着る派手なデザインのちょっと着るのが恥ずかしいセーターです。
1950年代に登場し、最初は普通にティーンズが着ていたそうですが、1980年にカムバックして、ちょっと皮肉を込めて、着るようになったのだそうです。家族みんなでお揃いのセーターを着て記念写真を撮ったりします。もちろん、ティーンズは嫌がります。
いまでは、愛好家もいるほど人気のアグリーセーターUglyは醜いという意味
そしてCheesy 普通にはチーズ風味という意味ですが、これは趣味が悪い、ケバケバしい、安っぽいという意味もあります。Bad taste
これをクリスマスパーティで着て盛り上がったりします。
だいぶ古いですが、ブリジット・ジョーンズの日記で、Reindeer Christmas Jumper
トナカイのついたクリスマスセーターを着ていました。アメリカではSweaterですが、イギリスではJumperとなります。
みんなでだっさいセーターを着て楽しむというのが、1年間の辛かったことや嫌なことを忘れる秘訣なのかもしれませんね。
Slow Englishのサイトにクリスマスセーターを紹介したページを作りました。
Dec. 9, 2022 第196回 ゴブリンモード? 英米の名門辞書が選んだ今年の言葉
名門辞書が選んだ今年のことばをご紹介します。
Oxford English Dictionary:Goblin mode: The slang term is defined as a “type of behavior which is unapologetically self-indulgent, lazy, slovenly, or greedy, typically in a way that rejects social norms or expectations.”
ゴブリンは小さな妖怪のような、鬼のようなもの。このゴブリンになるという意味のゴブリンモードが今年の単語なんですね。コロナ禍で家にいる時間が増え、いまさらちゃんとした格好なんてしたくない、家で自堕落に過ごしていたいという気持ちのあらわれなんだとか。なるほどねー。そういえば、パンツいっちょで家飲みをすることをフィンランド語でカルサリキャンニット(kalsarikännit)というんですが、そんな特定の単語があることにびっくりしたのをおもいだしました。
そして、Webster辞典のほうは、Gaslighting
“In this age of misinformation – of ‘fake news’, conspiracy theories, Twitter trolls, and deep fakes – gaslighting has emerged as a word for our time,” Merriam-Webster said in a statement on Monday.
ガスライティングは心理的虐待の一種であり、被害者にわざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法。誰かさんが大統領になったころから聞くようになりました。
どうやらこの言葉、カサブランカで有名なイングリッド・バーグマンが主演した1944年の映画『ガス燈(gaslighting)』がもとになっているそうです。映画を観たんですけど、怖かったです。主人公が夫によって、頭がおかしいと思い込まされ精神的に追い詰められていくんです。もう出てこないで欲しいです。フェイクニュースの主には!
映画ガス燈の予告編(英語版)フィルム・ノワールな雰囲気。
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