PODCASTサマリー7月18日〜7月22日分

PODCAST ロストラ#95〜99 (2022年7月18日〜7月22日分)のサマリーです。
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1週間で20以上の英語表現をご紹介しました。ぜひ復習して身につけてくださいね。
1度聞いても翌日には7割忘れるのが人間の記憶力です。

Jul 18, 2022 第95回 リスナーさんからのご質問:コスパとタイパ

先週、先々週とコスパのお話をしましたが、リスナーのかたから、いくつかご質問をいただきました。
コスパは安いだけと違う気がします。そして、タイパは英語でどう言うのですか?

コスパというカタカナ語は、もともとの意味をどんどん離れて、別の意味になっていってますね。

実際にパフォーマンスが良いかどうか、客観的に測定したわけではないので、コスパはあくまでも個人の感覚、満足度というニュアンスになります。

it’s a good value for money. とも言えます
前回ご紹介した、お買い得
it’s a good deal ではそのへんのニュアンスが含まれています。

efficient and effective
効率が良い

もうひとつ、タイパ、タイムパフォーマンス
これも困ったカタカナ語ですね。

動画を倍速で見たりする時に使うそうですが、パフォーマンスが何を意味するのかが客観的に分かりませんので、英語にすると違和感があります。速度をアップした動画視聴は、英語でいうと
speed watching
I watch videos at 2 x speed/double speed to save time.

実はわたし自身、だいぶ前からYoutube やpodcastは倍速で聞いています。

速読と言うものがありますが、これは skim reading は全体をざっくり理解する
scan reading は特定の情報を探す
skim と聞けば、skim milk
牛乳から脂肪分を掬い取ったと言う意味ですが、skimは掬い取るという意味で、成分が薄まっていますよね。

情報を得るための動画や音声、書籍は成分が薄まってても、自分が求めているものが手に入ればOKかなと思います。

でも、映画や音楽を倍速で再生するのはちょっと分かりませんねー

コスパやタイパという言葉の裏には、その言葉を流行らせて、価値の低いものを高く見せようとしたり、ストリーミングサービスなら、たくさん再生させてビューを稼ごうとする企業側の本当の意味でのコスパがあることをお忘れなく。安いものには必ず裏があります。

ああ、安物買いの銭失いは英語でこう言いますよ
You get what you pay for.

Jul 19, 2022 第96回 スケールのいろんな意味

英語のScaleはいろんな意味があるのでご紹介したいと思います。
まず、スケールが大きいなんて日本語でも言いますが、「規模」という意味

問題の規模は非常に大きい
The scale of the problem is massive.

そして、英語として一番使われるのは目盛という意味
お料理好きには、小麦粉などの分量を測るKitchen Scale
天秤のこともいいます
星占いのてんびん座も The Scales です

私が嫌いなのがこれの練習。
音楽をやっている人にとっては音階のこと

You should practice scales everyday!
毎日音階練習をしなくてはいけません

そして、魚のウロコ
蝶の翅の鱗粉もそうです
似てますよね scales

scaleの語源はハシゴという意味のラテン語Scalaです。
フランス語をやった人はEscalier=階段が連想されるでしょう

Jul 20, 2022 第97回 ホットケーキみたいに売れる?

美味しいものに関する表現なら記憶にも残りやすいですよね! 
1. Selling like hot cakes
Selling like hot cakes

まるでホットケーキのように売れる

今日の表現はどんな意味だと思いますか?
英語の直訳としてはカンタンですよね。でも、ホットケーキのように売れるってどういうことでしょうか?

「大人気で飛ぶように売れる」という意味です。

例文:
His new book has been selling like hot cakes. The publisher has to reprint it.
彼の新刊は飛ぶように売れている。出版社は増刷しなくてはならない。

Hot cakes=ホットケーキというと、あの段々に重なったふんわり黄金色の食べ物を想像しますが、
もともとは、お祭りなどの屋台で売っている「焼きたての温かいパンケーキ」のことを指したようです。
きっとワッフルとかたこ焼きのような感じではないでしょうか。

Hot cakesの代わりにPancakesを使うこともあります。 
普通によく使われる表現です。TVドラマや映画でもよく耳にしますよ。

Jul 21, 2022 第98回 土用の丑の日

 

What is “Doyo no ushi no hi?”
と聞かれて、困ったことがあります。

土用の丑の日って、英語でどう説明したらいいんだろ。
その前に、日本語でもきちんと理解できてないことに気づきました。

そもそも土用丑の日って何?

夏の土用は、立秋直前の18日間のこと。春夏秋冬、年に4回あるんだって。
丑の日は、この18日間を十二支を使って、子、丑、寅と数えていった、丑の日のこと。
なにやら古い暦にもとづくらしいよ。

これが、一年でいちばん暑い時期にあたります。
暦の説明はとっても複雑なので、深入りせず、カンタンに説明します。

It’s midsummer day of the Ox based on the old Japanese calender and it falls on the hottest time of the year. 

土用丑の日が古い暦によるものであること、一年でいちばん暑い時期であることだけで、十分。

鰻を食べる習慣はどう説明?

鰻を食べる習慣については、夏バテ対策であることと、江戸時代にはじまったこと。
The tradition of eating unagi or freshwater eel on that day has started in Edo-era. 

ウナギは淡水魚なので、freshwater eel
アナゴは海にいるので、sea eel, conger 

鰻の栄養で夏バテに負けないエネルギーが採れると信じられています。
The nutritions in Unagi believed to give us energy to beat the summer fatigue. 

ほんとうは、鰻の旬は冬。夏に売れない鰻を売るためにエレキテルの平賀源内が考え出したコピーが大ヒットしたのだとか。

うな重はどう説明する?

うな重は、お重に入ったご飯の上に鰻の蒲焼が乗っているんですよね。

Fillets of freshwater eel grilled in kabayaki style, similar to teriyaki served over steamed white rice filled in a square lacquerware box (a large bowl).

鰻の蒲焼は、Grilled in kabayaki style
蒲焼がわからない人でも、たいてい照り焼きは知っているので、similar to teriyakiと補足します。

白いご飯の上に乗せてでてくる
Served over steamed white rice

ご飯を炊くは、steam が一般的かな。
塗りのお重は、square lacquerware box
どんぶりは、a large bowl

結構たくさん説明することがありますね。
英語で説明するのが難しいな、と思ったら、まず、かんたんな日本語で説明する文を作ってみましょう。

難しい日本語の言葉をドンピシャで表現できる英単語は多くありません。
鰻というと、どうしても思い出しちゃうのが、フレンズのエピソード。ロスが何か深淵なフィロソフィーと勘違いして、ウナギ~を連発します。

フレンズのクリップはこちら
10秒ちょっとの短いクリップです。リスニングしてみてね!

Jul 22, 2022 第99回  

先日BBCを見ていたら、フィンランドの砂電池が紹介されていました。
Finnish researchers have installed the world’s first fully working “sand battery” which can store green power for months at a time.

太陽光発電や風力発電で砂を500度に加熱し、数ヶ月間貯蔵できるというもの。冬はほとんど日が出ないフィンランドで、太陽が出ている間に蓄えた熱を冬の間使えるという素晴らしいアイデアですね。費用対効果が非常に高いものと言えるでしょう。

有害な化学物質も出ないので、ほんとうに環境にやさしい設備のようです。
1台で8メガワットなのだそうで、ちいさい町の暖房はこれでいけたりするのかもしれません。

町にある砂電池の熱でお湯をつくり、セントラルヒーティング暖房、温水プールにも使われているそうです。

ムーミン博物館のあるタンペレ市の職員も使われなくなった工場跡地への導入を検討中だとか。
また、熱を必要とする工場でもニーズがあるのだとか。

It can be used to heat homes and offices and provide high-temperature heat for industrial processes

ただし、この熱を電気に変えるには、もうワンステップ必要なので、都市部では難しいですね。これからに期待します。遠くで作った電気を送電するのではなく、近くに安全で安価でエコな発電と蓄電って、それこそコスパ最高ではないですかね。NATOに加盟してロシアからの支援が見込めなくなったフィンランドは、エネルギー問題かなり切実ですよね。 原発1基分に相当する1ギガワットのエネルギーを貯蔵できる施設も計画中なのだそうです。

日本はどうするんですかね。そういえば、北海道では、冬の雪氷貯蔵を使って夏の冷房や冷蔵庫に使うというのがありますよね。あれと似ているのかな。その気になれば、もっとシンプルで安全な方法があるように思います。その気になればの話ですが。

 

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