PODCASTサマリー2月20日〜2月24日分

PODCAST ロストラ#241〜245(2023年2月20日〜2月24日分)のサマリーです。
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1週間で20以上の英語表現をご紹介しました。ぜひ復習して身につけてくださいね。
1度聞いても翌日には7割忘れるのが人間の記憶力です。

Feb 20, 2023 第241回 『ムーミン谷の冬』 消えた銀のトレイが山から落ちて来た!

「ムーミン谷の冬」を使って英語のレッスンをお届けします。

ママが大切にしている銀のトレイが見つからなくてしょんぼりしているムーミン。外にでておしゃまさんと歌を歌います。すると、山の上からなにかが滑り落ちてきました。

どいて!

矢のように銀のトレイが滑ってきました。その上にはなくなった卵入れがのっかっていました。

Straight toward him rushed the silver tray, and on it sat the missing egg-cosy.

ちびのミィの登場です。

Little My!

そう、そこにはちびのミィが座っていました。
Yes, There she was sitting in the snow.

卵入れに穴を開けて、頭と両腕を突き出し、お腹の真ん中を刺繍のバラが飾っていました。
She had cut holes for her head and arms in the egg-cosy, and an embroidered rose adorned the middle of her stomach.

adorn 美しいもので飾る

さーすが、な登場ぶりです。犯人はミーだったんですね。だとおもったけど!

ムーミン谷の冬の英語版はこちらから購入可能です。

Kindle版もあります。

日本語は講談社文庫から出ています。

 

 

Feb 21, 2023 第242回 やりたいことに一歩を踏み出せない人にみてもらいたい映画

やりたいことに一歩を踏み出せない人にみてもらいたい映画をご紹介します。

マイ・ニューヨーク・ダイアリーという映画です。1995年のNYが舞台。老舗の出版エージェンシーに就職し、伝説的隠遁作家J・D・サリンジャーと彼のファンを結ぶ窓口係となった作家志望の女性を描いた青春奮闘記。ジョアンナ・ラコフの自叙伝「My Salinger Year(邦訳はサリンジャーと過ごした日々)を原作としています。

1995年ってまだパソコンやインターネットは新しくて、主人公の仕事は、タイプライターやワープロを使ったり、カセットテープに録音した音声の文字起こしをしていました。なつかしー。昔はなんて時間がゆっくり流れていたんだろうと、うらやましくなりました。

主人公は、書きたい、作家になりたいのに、なかなか一歩を踏み出せない、もやもやしているところに、作家のサリンジャーが書く時間を持ちなさい、と励まします。そして、

Even if it’s just 15 minutes in the morning, protect that sanctuary.

sanctuaryは聖域、神殿、野生動物の保護区域という意味もあります。

朝のたった15分間で良いから、その聖域を守りなさい。

やりたいことがあるけど、時間もお金もないなんて思っているなら、毎日5分でいいからそのための時間を持つことをおすすめします。英語が話せるようになりたければ、毎日少しでよいので勉強する時間を持つこと。

何かやりたいことがあるなら、毎日5分でも10分でいいからそれに関連する本を読む。そんな小さなところから始めてみてください。そして、それは自分との約束、誰か大切な人との約束はぜったいに破らないのと同じように、自分との約束をきっちりまもってくださいね。それが自分への信頼、自信へとつながります。

約束を破ってしまったら? 
大丈夫。ごめんね、と自分に謝って、また始めれば良いのです。

Feb 22, 2023 第243回 フェルメールの大回顧展がアムステルダムで開催

今日はアートのお話をすこし。

フェルメールの作品28点を集めた史上最大規模の展覧会がオランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)で開催中です。

ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer はオランダ語ではVはフの音になります。

28 out of 37 works are on display at the Rijksmuseum in Amsterdam.
この大回顧展のチケットは販売からすぐに売り切れとなり、なんと6月の会期終了まで全てのチケットが売り切れ!!

Vermeer Retrospective tickets are all sold out within days of opening!
すごいですね。日本でも大人気のフェルメール。

私も好きな画家の一人なので、旅先の美術館に所蔵されている場合は、必ず見に行くようにしています。だいたい人気のないギャラリーにひっそりと佇んているんですよね。他のDutch Old Masterと一緒にまあ37点だしそのうち全部みれるかなと思っていますが、今回の大回顧展のニュースを聞いた時、これは見に行きたいと思い、アムステルダム行きのチケットの値段を調べるまではしました。

いまNYのフリックコレクションが改装中で3点貸し出しを受けているそうです。この展覧会に先駆けてテクノロジーを駆使した分析が行われたそうです。いつも思うのは欧米の美術館は「展覧会を開く会場としてのたんなるハコ」ではなく、学術研究機関なんですよね。研究や分析の結果も楽しみにしています。

美術館のサイトにも「チケット売り切れです」のメッセージが出ていました。動画などのコンテンツも豊富です↓

Feb 23, 2023 第244回 マルディグラとパンケーキデーっていったい何の日?

今日は文化のお話をします。一昨日はマルディ・グラ(Mardi Gras = 脂の火曜日)、英語ではFat Tuesdayです。foie grasはliver fat
shrove Tuesdayともいいます。懺悔の火曜日

昨日はアッシュ・ウエンズデー(Ash Wednesday=灰の水曜日)でこれから40日間の断食期間、四旬節(Lent)がはじまりました。キリストが砂漠で40日間の断食をしたというのに習っているのだそうです。火曜日は、パンケーキデーと称してSNSでは、パンケーキがたくさんあがっていました。

同じタイミングで北欧ではパンにクリームを挟んだお菓子を食べます。スウェーデンのセムラが有名ですよね。フィンランドでもラスキアイスプッラというジャムとホイップクリームをはさんだパンを食べます。これから春に向かって断食にはいるので、いまのうちに卵やクリームなど、こってりしたものを食べて備えるのでしょうね。

現代では、本気で断食する人はあまり聞いたことがありませんが、昔は冬の終わりで、北の方の地域では、秋に貯蔵した食べ物もだんだんとそこをついてきて、断食せざるを得なかったのかなと思ったりします。

NYに住み始めた最初の年、ちょうどアッシュウェンズデーの日に、ミッドタウンのSt. Bartholomew教会から、額に黒い炭で十字の印をつけた人たちがわらわら出てきて、何事かとぎょっとしたのを覚えています。キリストの受難を思い出すように十字を書くそうです。40日間のレントが終わるとキリスト教でいちばん大切な行事、キリストの復活を祝う復活祭、イースターです。イースターは、[春分の日の後の最初の満月の次の日曜日]と決められています。 

春まであと少しですね。
Spring is just around the corner

Feb 24, 2023 第245回 H3ロケットの打ち上げは失敗だったのか、それとも中止だったのか

H3ロケットの打ち上げは失敗だったのか。

実はわたし、20年くらい前にH2ロケット関係のお仕事をしていたことがあって、打ち上げの時は同僚たちとテレビの前で手に汗をかいていました。

中止か失敗かで揉めておりますが。JAXAのおじさんが気の毒で、こっちまでうるっとなりました。

私が見た第一報は日経アジアのブレーキングニュースのメールだったので、こんな感じでした。

Nikkei Asia
Japan’s H3 rocket launch aborted after booster fails to ignite
H3ロケットの打ち上げが中止された、ブースター点火せず。

https://asia.nikkei.com/Business/Aerospace-Defense-Industries/Japan-s-H3-rocket-launch-aborted-after-booster-fails-to-ignite

abortなんで、ああ、中止ね。と何の不思議もなく受け取りました。abortは何かのプロセスを途中で止めることを意味します。簡単にいうとキャンセルです。基本的には、失敗というニュアンスはありません。制御された意図的な中止です。

よく、映画なんかで、ミサイル発射を途中で止めるときにabortという単語を使っています。また、妊娠中絶はabortの名詞形abortionです

ブースターの点火に不具合があったので、打ち上げを中止したんですね。fail失敗したのはブースターの点火です。英語のメディアはほとんど同じ解釈でした。

いくつかピックアップしてみました。

Reuters
Japan aborts launch of flagship H3 rocket moments before lift off
日本の打ち上げ直前で中止

Japan Times
Japan’s first next-generation rocket aborts before launch
日本の次世代ロケットが打ち上げ中止

AP
Japan aborts launch of new rocket carrying missile sensor
ミサイルセンサーを積んだ新型ロケットの打ち上げ中止

CNN
Japan’s H3 rocket launch aborted after booster engine glitch

Korea Herald
Japan aborts launch of new rocket carrying missile sensor
はAPと同じでした。

そして、「失敗」という言葉を使って、話題になっていた共同通信さんも、英語版の表現はabortでした。

KYODO News
Japan’s H3 rocket launch aborts after glitch detected

でもこれって、国家的事業であるロケット発射というイベント事態が中止された=失敗という見方をする人もいるのかなとは、思います。それは一般人の意見として。言葉の使い方って自分の立ち位置がどこかにもよるし、とても難しいなと思います。

失敗と成功を判断する、その判断基準が明確で、読み手側に共有されている必要がありますよね。ロケット打ち上げのようなイベントの場合、何がどうなれば「成功」という定義が細かく決まっているはずです。

「失敗」と「成功」はJAXAまたは日本政府が、それを判断して使う言葉なんです。

日本のメディアについては私はよく知りませんが、ジャーナリストの仕事は、そもそも事実を伝えることなので、「ブースターが点火しなかったから、発射が中止された」という客観的事実のみを伝えるしかないというのが、英語圏での考え方だと思います。

英語圏だと、It’s your opinionとかThat’s one way to look at it って言われそうな気がします。opinionというのは「意見、個人的見解」のことで、新聞などでは通常の記事と分けて「opinion 」であると明記され、新聞社の考えを代表するものではないと考えられています。

abortという基本的にはニュートラルな言葉を記者が使って事実を伝えても、人によってはそれを「失敗」と捉えることがあります。これは、まさに「あなたの感想」です。日本の新聞を読んでいると、どこまでが事実でどこからが記者の意見なのかを見分けるのがとても難しいと思います。なかには、特定の意図があって書かれている記事もあるので、これからも注意していきたいと思います。

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