食のグローバル化と産地偽装ーアサリからチーズを考える

英語コラム

つい最近、アサリの産地偽装がありましたね。

英語ではfood fraudといいますが、fraudは詐欺という意味です。

アサリの件は、Clam scamという言葉が飛び交っていました。

scamも詐欺という意味ですが、clamと韻を踏んでいるので

語呂が良いんですね。

需要がアップすると、それを供給するために、混ざりものが出てくるのは食品に限った話ではありませんが、詐欺と呼ばれないようにするために、法律を変えてしまうという方法が取られることが多々あります。

ところで、

グリュイエルチーズってご存知でしょうか?

スイスのグリュイエル地方で作られるチーズで、

チーズフォンデュに使われたりします。

アメリカでは、国民食マッケンチーズことマカロニ・アンド・チーズやオーブン料理などによく使われるんですね。

最近、このチーズの呼び方について、アメリカの裁判所が

グリュイエル地方で作ったものでなくても、

グリュイエルチーズと呼んでいいよ

という判決を下しました。

アメリカの公共放送NPRのPODcastで知りました。

アメリカ人にとっては、グリュイエルという地名はどうでも良くて

とろけるチーズという認識なのだとか。

この裁判まだ続くそうなので、ちょっと注目しています。

ちなみに、シャンパーニュ地方のシャンパンという呼び名と

パルミージャーノレッジャーノに関しては法律で守られているとか。

それは、日本の神戸牛(Kobe)や松坂牛なども、貿易条約で守られているそうですが、消費する側は、アメリカで育った和牛(Wagyu)のことをKobeと勘違いすることも多いので、もしかするとGeneric(一般的なことば)になるのは時間のもんだいかもしれません。

地名は尊重しようよと思いますが。

食のグローバル化と産地偽装問題は、これからも続きそうですね。

やはり地産地消が一番なのかなと思ったりもします。

地産地消する人のことをLocavoreといいます。

80%ロカボアくらいでいきたいな。

 

NPRの番組はこちらから

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