アート好きのためのやさしい英語レッスン 第1回

アート好きのための英語

アート好きのためのやさしい英語レッスンへようこそ! 

第一回は、フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。

この作品、[ヴェトゥイユのモネの庭(Monet’s garden at Vétheuil,1880)]は、
ワシントンDCのナショナル・ギャラリーに所蔵されています。

この作品は2011年に東京と京都で開催されたワシントン・ナショナル・ギャラリー展で来日しています。
ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私も、もちろん見に行きました。

大きさは151.5 x 121 cm かなり大きめです。 画面をほとんど埋め尽くさんばかりのヒマワリ。

英語の前に、まずは作品を楽しみましょう。 

絵画を見るときには肩肘張らず、作品と対話するように向き合うことをおすすめします。

絵を見てどんな感じがしますか? 

嬉しい? 悲しい? 楽しい、怖い? 懐かしい? 羨ましい? 腹が立つ? 

好き、嫌い? 暑い? 寒い?

どんな感情が湧いてきますか? 

どんな感情でもOK。自分に湧いてきた感情をしっかり受け止めてくださいね。 

普遍的な正解はありません。

いま感じている感情が、いまのあなたにとっての正解です。

何も感じない? 

それなら、あなたにとってこの作品は意味を持たないのかもしれません。

もしかしたら感情に蓋がされているだけかもしれません。

感じ方は時間と共に変わることもあります。 

この絵のテーマは何だと思いますか?

もしも、テーマなんてわからないよ、と思う方は、

絵の中のどの部分がいちばん気になりますか? 

これを描いたとき、モネはどんな気持ちだったと思いますか? 

これにも普遍的な正解はありません。いろいろと分析はできますが、

個人的には、ほんとうのところは誰にも分からないと思っています。 

あなたがテーマだと思うことが正解です。 

この絵が描かれた背景
 
1840年生まれのモネがこの作品を描いたのは40歳の時。印象派展も3回を数え、ムーブメント自体が過渡期に差し掛かっていました。
 
私生活では、モネはこの家で、エルネスト・オシュデ(デパート経営などをしていた実業家)一家と共同生活をしていました。モネの妻カミーユが病に倒れた後は、オシュデの妻アリスがカミーユの看病とモネの二人の子供(ミシェルとジャン)、そして自分の子供6人(!)の面倒を見ていました。
 
エルネスト・オシュデはこの時、事業に失敗してこの家にいなかったそうです。
はい、皆さんの予想通り、どんどんアリスとモネは関係を深めていきます。 
 
アート作品は難しく考えたい人が多くて、もちろんアカデミックな研究も大切なんですが、そういうことは頭の良い人たちにお任せして、私はもっと人間としての芸術家の姿と、作品の背景を多くの方に知ってもらいたいと思っています。
 
好きなバンドや歌手のことを深堀りしていくように、芸術家のことを調べてみたら、まあロクデナシばっかりで驚きますし。そんな愛すべきロクデナシっぷりも一緒に紹介できたらいいなと思います。そして、気取ったアートではなくもっと身近な存在としてアートを感じてもらいたい。アートの見方や感じ方についてもお伝えできたらいいなと思っています。
 
メールレッスンで提供する内容
 

第1回目の動画はこちらです。ナショナル・ギャラリーの子供向けコンテンツですが、大人も十分楽しめる内容になっています。英語のリスニング教材としても使えます。まずは、じっくり聞いてみてくださいね。リスニング力をさらにアップさせたい人は、ぜひディクテーション(書き取り)に挑戦してみてください。

 
メールレッスンでは、まず動画のなかで使用されている英語表現と単語を解説します。

キーワードを理解したら、動画を見てみましょう。
次はやさしい穴埋めディクテーション問題に挑戦してみてください。
英語のスクリプトをみながら、答え合わせをします。
聞き取れなかった部分をもういちど確認してみましょう。

リスニングとボキャビル、そしてアートが一度に学べます。

<動画内で使われている単語の例>

Vétheuil ヴェトゥイユ (パリから60キロほど北西にある、セーヌ川沿の町)
hide and seek かくれんぼ
dense  密集した
crouch down しゃがみこむ
passionate 熱心な
subject 主題、テーマ、題材
spontaneously 自発的に(心のままに、自由に)
layer  
stroke 一筆

 

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