大人の習い事のはじめかた

レッスン

ある日思い立ってフルートを習い初めてもう10年以上になります。

楽譜は一通り読めるので、全くのゼロからスタートではないのですが、初めて触る管楽器に最初はかなり苦労しました。それでも、楽器と一体になって音楽を奏でるという行為は、思いがけないほど喜びに溢れたモノでした。

楽器に限らず、これから何か新しいことを習おうと思っている人の参考になればと思ってこの記事を書いています。

大切なのは動機とトキメキ

フルートに決めたのはなぜかというと、音色が好きだからというのが一番ですが、そのほかにも、軽くて持ち運びやすいこと、比較的素人にも扱い易いこと、メンテナンスが簡単なこと、価格帯が激しく高くないこと、クラシックでもジャズでも色々できること、そして何より見た目がキラキラしていて美しいことが理由です。

フルートを始める際に決めていたことは、まずクラシックをきちんと教えてくれる先生につくということ。子供の頃から音楽が大好きで、様々な音楽を聞いてきましたが、大人になったらクラシックをやろうと思っていました。

とはいえ、何のツテもないので、とりあえず楽器店が開いている音楽教室へ問い合わせ、体験レッスンを受けました。もしかしたら、楽器が全く合わないかもしれないし、触ってみて違ったと思うかもしれないので、まずはお試しです。

有料体験レッスンはグループで行われ、まずは頭部管を使って音を出してみること、音が出たら簡単な曲をひとつみんなで演奏すること。

この体験レッスンで分かったのは、もっとフルートのことを知りたい、もっと演奏してみたいという自分の気持ちです。ふわっとした高揚感に包まれたのを今でもよく覚えています。

そしてもうひとつ分かったのは、グループレッスンは向いていないということ。そもそも、グループレッスンは先生が生徒一人に対してかけられる時間がとても短いので、なかなか聞きたいことが聞けない可能性があるし、 レベルや習得の速度、熱意の違う他のひとたちと一緒にレッスンをすることは、わたしにとってはストレスになると思ったからです。 

同じ趣味のお友達ができたり、レッスン帰りにお茶したりという楽しみよりも、一人で音楽に向かう愉しみを選んだわけです。

これはわたしの個人的な考えですが、楽器や語学はちゃんとやろうと思ったらプライベートレッスンが最適だと思っています。

というわけで、次はプライベートレッスン探しです。

自分に合った先生探し

グループレッスンを受けた音楽教室で聞いたところ、たまたまそのときは、クラシックを教えてくれるプライベートレッスンがありませんでした。どうしようかなあと思っていたある日、近所のショッピングセンターにある楽器屋さんで音楽教室の案内を見つけました。わたしの希望にあうレッスンもありそうです。早速、お試しレッスンの予約を入れました。

今度の先生はかなりベテランの方でした。わたしが「クラシックをきちんと基礎からやりたい」という希望を伝えると、とても喜んでいくつか教本とレパートリーの楽譜を提案してれました。自宅から近くで思ったような先生が見つかったのですぐに申し込みをしてレッスンをはじめました。

当時住んでいた家は、楽器を思い切り演奏できたので、毎日毎日、練習しました。嬉しくて楽しくて仕方がありませんでした。会社にいても早く家に帰ってフルートを吹きたいと思うほどでした。

楽器はヤマハのレンタルで初心者向けのものを数ヶ月間ためした後、購入しました。

1年ほどするとかなり上達して、発表会に出たり、どんどん野望が膨らんでいったのですが、先生が遠くの教室に転勤になってしまいました。その後しばらくは先生について遠くの教室へ通っていたのですが、やめてしまいました。

満員電車に長時間乗りたくない、新しい教室のある大きなターミナル駅周辺の雰囲気が苦手ということがいちばんの理由です。

やる気が削がれてしまったのと、仕事が忙しくなったのもあり、それからしばらくフルートはおやすみしていました。1年くらいでしょうか。レッスンは受けていませんでしたが、時々楽器を出して演奏したり、フルートの曲を聞いたりしていました。

またフルートを習いたいという気持ちがふつふつと湧いてきたある日、フルート教室の看板が目にとまりました。今まで通っていた街の音楽教室とは違うエレガントな雰囲気に惹かれて、すぐに相談しに行ってみました。案内の方から何人か先生のプロフィールを見せられたのですが、みなさんヨーロッパで音楽を学んだ経験がありました。

習い事の先生選びは悩ましいですが、わたしの場合は、「なるべく年齢の近い気が合いそうな女性」ということをいつも念頭に置いています。

これはこれから変わる可能性もありますが、年齢があまりにも離れていると、音楽以外の基本的なコミュニケーションを取るときに、余計な気を遣ったり面倒な場合があるから。また、女性の方が話しやすくリラックスしてレッスンを受けやすいからです。

もちろんこれは個人的なことなので、一概には言えませんが、わたしの場合は、なるべく自分と似た環境で生きてきた人から習うのが良いと思っています。

音楽に限らず外国語でも、話す言葉や世界観が近い人、または自分が目指している場所に既にいる人から習うのが良い、という話を聞いたことがあります。

言葉というものは、如実に人間性を表すので、例えば40代に相応な、エレガントで美しい言葉遣いを習得したい人が、20代のスラングばかり話す先生から習うと遠回りになるといいます。

新しい音楽教室の先生は、フランス留学の経験があり、英語もフランス語も堪能で、共通の話題も多くてとても気があいました。楽器演奏のテクニックよりも、アンサンブルを演奏したり、音楽を全身で味わい楽しむということにフォーカスしたレッスンでした。

都心のマンションに引っ越してから、好きなときに楽器を鳴らすことができなくなり、思うように練習ができなかったわたしは、とりあえずレッスンを休まないで行く、演奏することを楽しむ、その時間だけどっぷり音楽に浸るということに徹しました。

ところが、事情があってその先生はパリへ戻ることになり、わたしはまた先生探しの旅に出ることになります。同じ音楽教室で、都合の良い日時にレッスンが可能な先生を探してもらい、現在に至ります。1年ほどレッスンを中断することもありましたが、結局4年ほど、今の先生に習っています。

今の先生は、基礎練習もしっかりやる厳しい先生で、正直なところ、「大人になってまで、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないの」と思ったこともありますが、結果として、いちばん上達しているという実感があります。

わたしが考える先生選びのポイント
1. 自分の目的に合った人
2. 一緒にいて気分の良い人
3. 年齢や世界観の近い人
4. 自分の世界を広げてくれる人

中でも1と2は必須ですが、3以下は参考程度に考えてみてください。

世界的に有名なフルート奏者からレッスンを受ける場合は、先生が年配だったり、自分とはかけ離れた境遇にある人かもしれません。

ただ、もしかすると人間性はいちばん大切かもしれません。どんなに有名な先生でも、一緒にいて気分が悪くなる人からレッスンは受けたくありません。

長く続けるために

今の先生から習っている生徒さんで80才近い男性がいます。おさらい会でもマイペースでバッハの無伴奏チェロ組曲のフルート版を、朗々とうたいあげるのですが、もう何十年もレッスンを続けているそうです。

「あせらず、くさらず、あきらめず」とよく言われますが、なんでも習い事は、 ある程度上達したければ続けることが肝心です。短期間で何かすぐにできるようになるということはありません。 

ただ、要領よくパッと要点を掴むのが上手い人もいれば、じっくりと時間をかけて理解するのが得意な人もいるので、上達のスピードには個人差があ流ので、誰かと比べることに意味はありません。

音を出すところから初めて、月に3回のレッスンを10年ほど続けて、ようやく中上級の楽曲を少しずつ演奏できるようになってきました。楽器を初心者向けのものから総銀製に変えたときは、楽器が重くてうまくコントロールできず振り出しに戻ったような気がしました。

もう本当にやめてしまおうと思ったことも一度ではありませんし、実際に休止していた期間がありますが、それでもまた楽器を手にして音を出すと心の底から歓びが湧いてくるんです。

もしも、何か習い事をしていて、それがあなたに歓びをもたらさないなら、それはすぐにやめてしまった方が良いかも知れません。そして、自分の心がほんとうに望んでいること、心がほんとうに歓びを感じることを始めてください。それが何なのかはきっと自分自身がちゃんと分かっていると思います。

素敵な習い事に出会えますように!

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