ムーミン谷から学ぶ英語ームーミン谷の冬 (2)

ムーミン谷の英語

トーベヤンソンの名作、ムーミンシリーズを使った英語レッスン。
「ムーミン谷の冬」から素敵な言葉たちを英語でご紹介しています。
その(2)をどうぞ

4. There are such a lot of things that have no place in summer
and autumn and spring.

この世界には、夏や秋や春には暮らす場所を持たないものがいろいろといるのよ。

『ムーミン谷の冬』から<おしゃまさん>ことトゥーティッキーのセリフです。

陽気でオープンな環境で育ったムーミンは、ストーブの下に隠れたり、
モノを言わない冬の生きものたちを不思議に思い、おしゃまさんに質問します。
その答えはちょっと長いけれど、お付き合いくださいませ。

Everything thats a little shy and a little rum.

みんな、とっても内気で、少し変わりものなの

Some kinds of night animals and people that dont fit in with others
and that nobody really believes in.

ある種の夜のけものとか、他の人たちとは上手く付き合っていけない人とか、

誰もそんなものがいるなんて、思いもしない生きものとかね。

They keep out of the way all the year.

その人たちは一年中、どこかにこっそりと隠れているの。

And then when everythings quiet and white and
the nights are long and most people are asleep–then they appear.

そうして、あたりがひっそりとして、

何もかもが雪にうずまり、夜が長くなって、

たいていのものが冬の眠りに落ちたときになると、やって出てくるのよ。

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rumはイギリスの俗語で変わり者という意味
Fit in 順応する、適合する
I dont fit in the new work environment.
新しい職場環境に馴染めない
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何でもかんでも同じ環境にいる必要はない。

いろんな生き物がいて、いろんな個性があって、内気だって、風変わりだって、
それぞれが心地良い在り方を大切にして良いのですね。


5. One by one, the snowflakes floated down on to
Moomintrolls warm snout, and melted.

ひとひら、またひとひらと、雪の結晶がまいおりては、ムーミンのあたたかい鼻づらで、溶けて消えてゆきます。

He reached out to grab them so he could admire them for a fleeting moment.

思わず、空に向けて前足をのばし、とまらせた雪に、うっとり見とれてしまいました。

He looked towards the sky and watched them drift down towards him,

more and more, soft and light as a feather.

天をあおぐと、雪が、ムーミンの顔をめがけて集まってくるみたいに落ちてきます。

トロールは、羽毛のように柔らかく軽い雪が、こんこんこん、ふってくるのに見入っていました。

So thats how it works,’ thought Moomintroll.

(雪って、こんなふうにふってくるんだ・・・)

ムーミントロールは、つぶやきました。

And I thought somehow that the snow grew from the ground up!

ぼく、雪って、下からはえてくるんだと思ってたよ!

わたしは雪国育ちなので、雪が顔をめがけて集まってくるような感じ、よく分かります。

それにしても、雪が地面から生えてくるなんて!

ニョロニョロじゃあるまいし。

トーベヤンソンさんの想像力は素晴らしいですね。

6.  One has to discover everything for oneself.
And get over it all alone.

どんなことでも、自分で見つけ出さなきゃいけないものよ。
そうして、自分ひとりで、それを乗り越えるんだわ。
(ムーミン谷の冬 山室静訳)

ようやく春が来て、ムーミンの知っている世界が戻ってきます。
冬が終わって春が来ることを知っていた、というおしゃまさん。

「知っていたのなら、どうして教えてくれなかったのか」というムーミンへの
おしゃまさんの答えです

get over 乗り越える
all alone たった一人きりで
誰かにおしえてもらうのではなく、

自分で見つけ、理解する。
そうやって、あらゆる出来事は自分だけの体験として
消化するものなのですね。

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