クリスマスに欠かせないおとぎ話『くるみ割り人形』

世界への扉を開く本棚

『くるみ割り人形』という物語の名前はきっと誰もが知っていると思います。でも、
どんな話だったかといえば、昔読んだことあるような…という感じではないでしょうか。

欧米のクリスマスといえば『くるみ割り人形』にロシアのチャイコフスキーが曲を付けたバレエが定番となっています。わたしが以前住んでいたニューヨークでも、この時期になると必ずリンカーンセンターでニューヨークシティバレエのジョージ・バランシン振り付け『くるみ割り人形』が公演されます。ポスターを街で見かけたり、テレビでコマーシャルが流れるようになると「いよいよクリスマスシーズンだな」とワクワクします。魔法の国で小さな妖精たちがたくさん登場するこの演目は、ちびっ子バレエダンサーたちの晴れ舞台でもあります。マチネ公演の客席は家族やお友達でわいわい賑わっていて、いつもの神妙なバレエの公演とはちょっと違ったアットホームさがあります。クリスマスの時期にニューヨークを訪れることがあったらぜひ足を運んでみてください。

そんなクリスマスを華やかに彩る『くるみ割り人形』はドイツの作家、ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』が原作と言われています。

【あらすじ】

舞台はドイツのニュルンベルク。クリスマス・イブの日に7歳の少女マリーがプレゼントにもらった「くるみ割り人形」を兄のフリッツが乱暴に扱って壊してしまいます。マリーが怪我をしたくるみ割り人形を介抱しますが、その夜、ねずみの王様が率いる軍隊からの攻撃を受けます。マリーの助けを得てくるみ割り人形はネズミの王様を倒し、二人は魔法の国へ旅をするというおとぎ話です。(わたしが子供の頃に読んだ本は主人公はクララでしたけどね)

 

ご紹介するこの絵本は原作の新装版で、挿絵はマリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカ。やはり北欧っぽい雰囲気の素敵な絵本で、ぼんやり眺めているだけで物語の世界に引き込まれていきます。

このバレエの楽曲は、日本では、以前ソフトバンクのコマーシャルに「葦笛の踊り(Dance of the Reed Pipes)」が使われていました。軽やかなフルートの曲でクラシックやバレエをよく知らない方でも、きっと聞いたことがあると思います。他にも、チェレスタのキラキラした音色が映える「金平糖の踊り(Dance of the Sugar-Plum fairy)」や「花のワルツ(Waltz of the flowers)」などがあります。

このお話はなにしろ魔法にかかったかのようで、不思議な素晴しさにあふれています。布張りの本書はプレゼントにも。

 

【くるみ割り人形】
 
バランシンのバレエ『くるみ割り人形』から超有名な「花のワルツ」のシーンを。夢の中のようです。
 

 

Enjoy!

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