【PODCAST第109回】NYホイットニー美術館のビエンナーレ

英語コラム

【PODCAST第109回】NYホイットニー美術館のビエンナーレ

 

今日はちょっとアートの話をしますね。

ニューヨークにあるホイットニー美術館では、いま、2年に一度のビエンナーレが開催されています。

あ、ちなみに日本語ではビエンナーレとイタリア語で呼ばれていますが、英語ではBiennial(バイエニアル)です。

コロナで中止になって3年ぶりの開催となりました。

私も前回は、2019年の夏にちょうどNYに旅行したので見に行きました。

 

今回は見に行くことが叶いませんが、美術館のウェブサイトをチェックしてみました。

サブタイトルは「Quiet as it’s kept」

アメリカの秘密と沈黙をテーマに、アメリカ社会の多様な問題を扱った作品が展示されています。

で、レビューも賛否両論で意見が分かれています。

そのなかで面白いなと思ったのが、Rayyane TabetのBecoming Americanという作品。

アメリカ市民権を得るための試験問題100問が、1問1問、まるで詩の一節のように、美術館の壁や柱などに登場しているそうです。

サイトやSNSでもランダムに問題が出てきます。

アメリカの政治から歴史、地理まで出題範囲はかなり広いです。

たとえば、

Q. Who wrote the Declaration of Independence?
独立宣言を書いたのは誰?

A. Thomas Jefferson

Q. Who was the first President?
初代大統領はだれ?

A. George Washington

Q. What does the Constitution do?
憲法の役割は何?

set up the government 政府を構成を決める
defines the government 政府の権限を定める
protect basic rights of Americans 米国民の基本的な権利を守る

(日本国憲法も政府の役割範囲の「限定」と日本人の権利を守ることが目的となっていますよー)


アメリカ人になろうと思ったら、100問の中から、試験官がランダムに選んだ10問中6問以上に正答しなくてはなりません。移民1世ではなく、アメリカ生まれのアメリカ人は果たして答えられるのかなーと心配になりました。

移民で構成されたアメリカの公然の秘密を炙り出す今回のバイアニエル。見に行きたかったなー。

 

Whitney Museum of American Art

 

ここで紹介した作品と作家のページ(Rayyane Tabet)

 

米国市民権取得のための100問

 

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