アート好きのためのやさしい英語レッスン第１６回：フラ・アンジェリコとフラ・フィリポ・リッピ（Fra Angelico and Fra Filippo Lippi）作「東方三博士の礼拝(The Adoration of Magi（1440/1460））」

アート好きのためのやさしい英語レッスン　第１６回

第16回のテーマはフラ・アンジェリコとフラ・フィリポ・リッピ（Fra Angelico and Fra Filippo Lippi)作「東方三博士の礼拝(The Adoration of Magi（1440/1460））」です。

今までご紹介してきたものよりもさらに古く、今から5８0年ほど前にイタリアで描かれた、初期ルネサンスの宗教画です。ダ・ヴィンチやボッチチェリよりも少し前の世代です。

作者自身も修道士であり聖書をテーマにした作品ばかり描いています。絵画の制作は彼らの修行の一環でもありました。複数の修道士で１つの作品を作っていました。

卵黄に顔料を混ぜるテンペラ画という技法が使われていますが、当時は今私たちが使うようなチューブ入りの油絵具がなかったからです。

フランスではフェーブ入りのガレット・デ・ロワを食べる1月6日の公現祭（Epifany)は、この東方三博士の礼拝を祝う行事で、ロワ＝Roi（王様）は三博士（Magi)を差しているそうです。

第１６回目の動画はこちらです。ワシントン・ナショナル・ギャラリーの子供向けコンテンツですが、大人も十分楽しめる内容になっています。英語のリスニング教材としても使えます。まずは、じっくり聞いてみてくださいね。リスニング力をさらにアップさせたい人は、ぜひディクテーション（書き取り）に挑戦してみてください。