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【翻訳者と学ぶビジネス英語】第2回 鼻の長いゾウさんだけではないElephantの意味3つ 

ビジネス英語

プロのビジネス翻訳者が仕事に役立つやさしい英語表現を解説します。

Elephant

Elephantってどんな意味? 動物の「ゾウ」に決まってますよね。

Elephantは大きいもの。大きな組織を指すときに使うことがあります。大きさ故に小回りが効かないというニュアンスもあります。

アメリカでは、共和党のシンボルです。バイデン大統領の民主党はDonkey(ロバ)がシンボルになっています。

ちなみにゾウの鼻はNoseではなく、Trunk(トランク)です。

Elephant in the room

Elephantが部屋の中にいたらどうなるでしょうか?
Elephant in the roomで「明らかにそこに存在しているのに、見て見ぬ振りをしている重要な問題」のこと。

東京オリンピックの開催を巡ってIOCからこんな発言ありました。2021年1月のことです。
I can’t be certain because the ongoing elephant in the room would be the surges in the virus.
現在も続いているコロナの感染拡大の影響については議論されていないため、(オリンピック)開催の保証はありません。

また、オリンピック開催中もこんな表現を目にしました。
There is a Russian elephant in the room at the Tokyo Olympics.  
直訳すると「東京オリンピックにはロシアのゾウがいる」

ドーピング問題で「ロシア」という国としての参加はできませんでしたが、ROC(ロシアオリンピック委員会)として出場した選手たちが多くのメダルを獲得し、「どうみてもロシアだよね?」という意見が出ていました。
Elephant in the room の使い方のニュアンスが少し伝わりましたか。

ロシア国歌の代わりにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が流れていましたね。

White Elephant

今度は白いゾウです。
White elephant は「維持費がかかるのに使いみちのない無駄なもの」のことを指します。

白いゾウってなんだか神聖な感じがしますよね。もともとは「白いゾウ」を献上されたタイの王様がエサ代ばっかりかかって邪魔だから、家来にプレゼント(押し付け)たんだけど、今度は家来がエサ代嵩んで破産したことが由来だそうです。

Governor Koike vowed not to leave “white elephant” venues.
小池知事は、(オリンピックの)競技会場を「負の遺産」にはしないと誓った。

2016年のJapan Timesの見出しです。リオ五輪の会場が「White Elephant」になってしまっていることを受けての発言でした。どうもオリンピック会場は大会後に「White Elephant」化することが多いようです。カルガリーへ行ったとき、冬季オリンピックのために作ったスキージャンプ台のことをそう呼んでいる人がいました。

白いゾウと聞くと宮沢賢治の『オツベルと象』を思い出します。資本家と労働者の関係について書かれたお話です。昔教科書にも載っていた気がします。青空文庫で読めるので気になる方はこちらのリンクからどうぞ。

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