【音声付き】ムーミン谷から学ぶ英語ームーミン谷の夏まつり(2)
トーベヤンソンの名作、ムーミンシリーズを使った英語レッスン(2)です。
「ムーミン谷の夏まつり」から素敵な言葉たちを英語でご紹介します。
スナフキン、日本人みたいなフィリフヨンカさん、エンマそしてムーミンママの名言です。
音声は以前インスタに投稿していたMoomin Mondayシリーズから。
ジャスミンの香りにつつまれた六月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた劇場に移り住むことにした。ところが、劇場を知らないみんなが劇をはじめることになって…。
『ムーミン谷の夏まつり』トーベ・ヤンソン作、下村隆一訳 講談社文庫より
5.the main thing in life is to know your own mind
和訳:たいせつなのは、自分のしたいことを自分で知っているってことだよ
The main thing : 重要なこと
know your own mind:自分の気持ちを自分で知る
下村隆一さんの訳はじんわり心に響きます自分の気持ち、自分が望んでいることは分かっているようで分かっていなかったり、無視してしまうことが多いのではないでしょうか。仕事や人間関係を優先させてしまって気づいたら、自分のしたいことが分からなくなっていたなんてことがあります。それが悪化すると自分の本心じゃないのに、誰かの望みを叶えたり誰かに勝つことが自分のしたいことだと勘違いしてしまうようになります。そうなる前に、食べたいときに食べたいものを食べ(食べたくないときは食べない)、眠くなったら好きなところで眠るちびのミーみたいに自分を最優先させる練習をしてみると良いです。
自分が満たされているときはおなかのあたりがあったかくなりますから。それがサインです。
6.And nobody’s hurt if I ask anyone I like? Even if they’re no relatives of mine?
和訳:わたしが誰か好きな人を誘っても、誰の気持ちも傷つけないの?(わたしが誘った)その人たちが親戚じゃなかったとしても?
夏まつりの日には、親戚を招いてお祝いしなくてはならないと思い込んでいるフィリフヨンカさん。親戚だからって来たくない人を誘うより、自分の好きな人を呼んでお祝いしたらいいのにと、ムーミン達に言われて開眼するシーンです。
nobody :誰も
anybody :誰か
even if: 〜だったとしても
relatives :親戚
どうしても世間の常識とかこうしなくちゃいけないという謎の思い込みに縛られて、やりたくないことをやったり、好きでもない人と時間を過ごしてしまうことってありますよね。フィリフヨンカはとっても日本人的だなといつも感じます。一人一人がもっと自由に、自分の好きに生きたら、みんながラクになるのにね。
7.Emma felt her old legs come to life.
和訳:エンマはしなびた両足に力が湧いてくるのを感じました
劇場のことは一切、知らないのに、みんなでお芝居をやることになったムーミンパパたち。
シナリオの執筆に励むムーミンパパの姿を見守る、劇場の主エンマの様子です。
劇場の舞台監督だった夫を亡くした後、一人で劇場を守ってきたエンマさん。ムーミン一家のドタバタに巻き込まれてみるみる元気に
なって生きる力を取り戻す場面です。
Felt = feelの過去形
come to life=意識を取り戻す。正気に戻る。突然動き出す。よみがえる、活気付く。
8.Isn’t it fun when one’s friends get exactly what suits them?
和訳:じぶんの友だちが、それぞれその人にぴったりの何かを手に入れられたら、楽しいでしょう?
ムーミンたちのドタバタ劇が収束して、新しく出会ったひとたちが、それぞれ自分の道を見つけてお別れのときが来ました。ちょっと寂しくなるムーミントロールに、ママがかけた名言です。
Isn’t it fun when 〜:〜だったら楽しくなあい?
exactly what suits them
Suits(動詞) = ぴったり合った。お洋服のスーツと同じスペリングと発音です。
やっぱりママの言葉はいつも心に響きますねー
その(1)はこちらから
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