【ニュースで英語】エコバッグに関する不都合な真実?
ちょっと気になる世界のニュースを紹介する「ニュースで英語」。
英語圏のニュースソースから気になったものをピックアップして英語表現と共にご紹介します。
エコバッグに関する不都合な真実?
今回はニューヨーク・タイムズのニュースから。
使い捨てのレジ袋に代わって大人気のコットン製エコバッグ。環境問題へと取り組みとして広まっているはずのエコバッグの「不都合な真実」に迫った記事です。
下のリンクから全文にアクセスできますので、少し長いですが内容を細かく確認したい人は読んでみてくださいね。
今日のヘッドライン
The Cotton Tote Crisis
You can get cotton bags pretty much everywhere.
How did an environmental solution become part of the problem?
直訳するとこんな感じです。
「コットントートの危機」
どこでも手に入るコットン製のトートバッグ。
環境問題の解決策がなぜ問題の一部になってしまったのか?
理解のヒント
cotton tote: コットン製のトート(バッグ)
日本語では素材に関わらず、使い捨てでないバッグのことを「エコバッグ」と呼んでいますが、英語ではEco-bagという呼び方をあまりしません。素材やその属性で分類した呼び方を使うほうが多いかもしれません。Cotton tote、reusable bag、レジ袋は(single use) plastic bagと呼びます。
crisis:クライシス、危機、難局、大問題
Environmental solution:環境問題の解決策
抜粋を読んでみる
抜粋も見てみましょう。
So far, so earth-friendly? Not exactly. It turns out the wholehearted embrace of cotton totes may actually have created a new problem.
今のところは、地球にやさしい? そうでもありません。コットン製のトートバッグを全面的に支持したことが、結果的には新たな問題を生み出していたようです。
An organic cotton tote needs to be used 20,000 times to offset its overall impact of production, according to a 2018 study by the Ministry of Environment and Food of Denmark.
デンマーク環境省の調査によれば、オーガニック・コットンのトートバッグの製造過程で生じた全体的な環境負荷を相殺するためには、バッグ1つあたり2万回使う必要があることが分かりました。
重要単語と表現
earth-friendly 地球にやさしい
not exactly 正確には少し違う、そうでもない、ちょっと違う
turn out 結果的には、じつは
wholehearted embrace 全面的に受け入れる
offset オフセット、相殺
考えるヒント
スーパーマーケットからファッションブランドまで、様々なサービスでコットンのエコバッグが次々と作られ、ビニールのレジ袋に代わる救世主のように思われていますが、実はそのエコバッグを作るためにも環境に大きな負荷がかかっています。
ただ、元の調査結果をよく読むと、20000万回はちょっと大げさな数字のようです。この記事は少し扇動的かもしせません。とはいえ、私たち人間が生きて活動する限り、地球の資源を消費し、新たな負荷をかけていることに変わりはありません。お金儲けのための大量生産や広告をどこまでやるのか、どこでやめるのか、その線引きについて考える必要があるのかなと思います。地球の資源は有限ですから。
わたしも数えてみたらトートバッグを10ほど持っていました。ノベルティで貰ったものや、デザインが好きであまり良く考えずにアメリカで購入したものです。なるべく大切に長く使います。もう新しいエコバッグはいらないかなと思いました。(欲しいのあったけどね)
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